日本が誇る史記研究の大作、瀧川龜太郎編、 『史記會注考證（史記会注考証）』です。 全10冊のセットです。 台湾の藝文印書館発行の影印本です。 布張り装丁の豪華版です。 この書はこのように日本のみならず 台湾や中国の大陸でも多数発行されており、 それだけ本家も認める優れた著作であることの 査証のように思います。 全体が大部のため1冊や2冊の縮印本もありますが、こちらは 分冊の分文字が大きくて見やすいものとなっています。 発行年の記載がありませんが、カバーの布の経年感から 数十年の経過はあるものと思います。 同じ版が日本の大手古書店さんで2万5千円で売られています。 お安く出品いたします。お探しでいらした方に、読みやすく、 重厚な趣のある、10冊の分冊版をぜひどうぞ。 注意事項 元から函などなく、本体のみのお品です。 布の表面にシミがある巻があります（画像）。 背表紙にヤケが強めにあります（画像）。 本文用紙にヤケがあります（画像）。 見返しにヤケがある巻があります（画像）。 日本でも昔はままあり、また現在の中国系の書籍ではよく見かけますが、 印刷のミスで、紙が折れたまま印刷してしまったページがあります（画像）。 印刷の欠けはなく、紙を伸ばせば文字は全て読めます。 ただ伸ばすと周囲が飛び出すので、普段はそのままにしておいて、 読む時だけ伸ばす方が紙の傷みが無くて良いと思います。 1巻の巻頭の目次ページに、本文の巻数が書き入れてあります（画像）。 実際にお読みいただくにはかえって便利な書き入れと思います。 他の本文面は普通に綺麗で、全体に背表紙のヤケ以外は 状態が良いと思います。 背表紙のヤケも、古い書籍の味と見えなくはないと思います。